ランドセルの主役の素材
ランドセルはさまざまな素材から作られていますが、主役はやはり革。どんな種類があるのか、見比べてみましょう。
コードバンは北欧産の馬から採れるお尻の革。食用としてごく少数(世界で月間数千頭にも達しません)生産され、革製品に適したお尻の革だけが使われています。革自体が単層(牛革は2層です)で、繊維の断面がきれいに揃い緻密であるため、非常に耐久性が高く、滑らかな手触りや美しい風合いが魅力です。また、表面加工(染色など)に手間と技術が必要なこともあって、希少性と共に価値を高めています。

古くから活用され、比較的生産量も多く革製品の定番ともいえる牛革。産地、性別、年齢によって分類され、最高級品とされるカーフから、ポピュラーなブルまで、用途にあわせて使われています。ランドセルには、厚みが比較的平均な「ステア」と呼ばれる、生後3~6ヶ月以内に去勢したオスで、生後2年以上を経た牛の革を使ったものが殆ど。天然素材のため吸湿性・通気性が良く身体にも馴染みやすいのが特長です。

革としては比較的安価で、生産量も多い豚革。仕上げによっては表面はやや粗めですが、他の革に比べて摩耗にとても強く型崩れしにくいのが特長です。手袋や衣類、靴の敷皮などによく使われています。ランドセルでは、表面として使われることはほとんどありませんが、カブセ(背中のフタ)の裏側などに使われ耐久性アップに無くてはならない素材です。

人工皮革は、特殊な合成繊維を立体的に絡み合わせた不織布をベースに作った革です。ランドセルに使われている人工皮革としては、クラリーノ(クラレ)、コードレー(テイジン)、ベルエース(カネボウ)が有名。雨に強くて比較的軽いのが特長で、手さわりもスベスベ。天然革のように時と共に風合いが増すことはありませんが、反面、長期間新品同様の光沢を保ちます。カラーバリエーションが豊富な点でも人気があります。

爬虫類
高級鞄やベルト、お財布などに使われることが多い革です。ワニ、トカゲ、ヘビが主な物で模様が珍重されています。
羊革
手袋や衣類などに使われることが多い革です。薄くて柔らかいため、書籍の装丁に使われることもあります。
カンガルー
高級な靴やスパイクシューズに使われるのがこの革です。丈夫でしなやか、変形しにくいのが特長です。
鹿革
セーム革といったほうが馴染みがあるでしょうか。ガラス拭きや工業用、帽子、衣服などにも使われる他用途な革です。